韓国が「自動車産業の拠点として」工業団地の建設を計画。動き出せば自動車市場は大きく変わる可能性も。

【経済】韓国、ニャウンナピンに工業団地計画

(2018年4月30日 第770号)

韓国がヤンゴン管区のニャウンナピンに自動車産業の拠点として工業団地建設を計画していることを、投資・企業管理局のアウンナインウー局長が発表した。
約 500 エーカーの土地に工業団地を建設し、2025 年の完成を目指すという。
同計画は、韓国国際協力団(KOICA)が策定しているヤンゴン管区とバゴー管区を結ぶ「ヤンゴン–ハンタワディ–バゴー回廊」とヤンゴン南西部開発マスタープランに含まれている。
工業団地建設に向け、土地の問題、管区政府の認可、投資委員会の承認、外国企業の誘致等、課題が多くあり、早期の対応が求められている。工業省によると、現在国内に工業団地は 19 カ所あり、経済特区は3カ所あるという。
(4月 26 日発行/The Voice 上の記事を再編集)

【編集部所感】

外国企業から工業団地建設計画への関心が高まっている。中でも、かなり前からヤンゴン管区の郊外での工業団地建設について韓国が動いている。
これまで韓国企業の工業団地関連の報道を見ると、ティラワ対岸のダラ、ヤンゴン管区北部のレーグー、モービーなど、かなり積極的に仕掛けている動きが見て取れる。今回の件で、目を引いたのは、場所ではなく「自動車産業の拠点として」の文言だ。ミャンマー政府としては、自国内で自動車製造を手掛けたい、と強く考えている。
現在、ミャンマーでは町中を走る自動車の9割が日本車だとも言われており、右ハンドルの日本車が圧倒的に多い。日本車への信頼も厚い。しかし、国内の走行車線は右車線であり、右ハンドルでの走行は危険で、本来左ハンドル車が走るべきところ。車線を変えるのか、ハンドルを変えるのか?と、注目が集まったが、結論は「右ハンドル車の輸入禁止」となり、ここ数年規制は厳しさを増し、今後 右ハンドルの日本の中古車は徐々に減っていくことになるだろう。
新車工場をつくろうにも、隣国タイに大型施設を抱えており、ミャンマーへの投資には及び腰だ。
そうした中で、韓国は、強気の攻めに転じている。スクールバスの輸入を行ない、国内でのバス製造工場への投資に踏み切った企業もある。町中に走っていた右ハンドルの日本の中古バスは、左ハンドルの中古の韓国のバス(及び 中国製の新車バス)に切り替わっている。
自国内で自動車を製造したいミャンマーの思惑とも一致する計画でもあるため「自動車産業の拠点として」の工業団地が出来上がり、稼働をはじめれば、ミャンマー国内における自動車市場も大きく変わっていくかもしれない。

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