ミャンマーの米取引市場で4億円超規模の詐欺事件が発生。それに伴い、市場は現金取引へと変化。

【経済】詐欺事件後、ヤンゴンの米市場が現金取引に

(2018年1月17日 第729号)

米取引の高額詐欺事件が続いたことを受け、ヤンゴンの米市場で取引代金の支払方法が変化。 以前は売掛取引だったが、現金取引に変わってきているという。
バインナウン米市場では1月4日に米輸出業者 ASOが53億チャット(=約4億 3,200万円)未払のまま失踪する事件が発生し、2017年9月にも24億チャット(=約1億 9,600万円)の詐欺事件が起こった。
バインナウン米取引センターのタンウー事務局長によると、事件後に米の売買方式に変化が見られ、地方からヤンゴンに入ってくる米の取引量も1日あたり5万袋から1万5,000袋に激減したという。 そのため米の輸出業者は地方まで買い付けに行かなければならなくなり、米市場が地方に移っているという。
その後、同様のトラブルに関する報告はないが、関係者からは少額取引での再発を懸念する声が 上がっている。地方およびヤンゴンの米商人と輸出業者の間には売買の際のルールが設けられているが、個別の取引については問題が起きてから取引センターが報告を受けるケースが多く、センターでは支払トラブルに関する注意喚起を行っている。同事務局長は、業者の取引実績や信頼を確認したうえで取引することや、市場価格より高い値段での取引に注意するよう呼びかけている。
2017年度におけるミャンマーの米の輸出高は 260万トンを超えるものの国際取引価格が国内市場価格よりも低く、関係者は運転資金のない業者が事件を起こしたとみている。
(1月 14 日発行/7Day Daily 上の記事を再編集)

【編集部所感】

米取引に大きな変化が起きている。米の取引について、詐欺事件が続いた事を受けて、売掛取引から現金取引に変わっている、とのこと。逆転現象が起きている。
米の輸出業者が、4億円以上を持って失踪し、昨年にも2億円近くの詐欺事件が発生した、とのこと。そんな事件が起きてしまえば、売り手としては、リスク回避をしたい、と考えるもの。誰かに米を預ける事も不安に感じ、ヤンゴンに送る数も減っていると、報道の中にはある。
大きな事件1つで、人々の経済的な行動が大きく変化しているのが現状だ。各農家と卸売業者がせっかく築き上げた関係が、大きな詐欺事件を通じて、崩壊してしまったようだ。
回復には時間が掛かるかもしれないが、こうした出来事を受けて、より効率的かつ信頼のできる市場が出来上がっていくことに期待を寄せたい。雨降って地固まる、となるか。

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