ドル相場が徐々に低下
【金融】ミャンマーでドル相場が徐々に低下

ミャンマー中央銀行は9月30日、為替レートの安定化を図ったため、ドル相場は徐々に低下し、やがて想定レートに到達すると発表した。
2022年3月31日に1ドル=2,045チャットであったが、徐々に上昇し8月31日に最高値の1ドル=4,100チャットに到達した。その後、9月30日に2,700~2,850チャットまで下落した。
2022年8月末の為替レートが高いのは市場における米ドル投機筋の集団投機によるもので、SNSで米ドルが5,000チャット程度まで上昇すると拡散したため、人々は物価上昇への不安や現在と将来の支払いのためドルを事前に購入したので、レートが本来よりも高くなった。
それらに対し、中央銀行はFX Swap Bank to Bank Facility を利用して、燃料輸入事業者へドルを貸し付けている。通常の貿易でもドルでの輸出代金を期日内に受け取ることができるようになった。国境貿易における銀行システムの利用拡大、人民元・バーツの再入国の監視、主要強制輸入品に対する米ドルの優遇販売などを行っているという。
その上、必要な輸出収益を確保するために輸出の調整を行い、輸入を含むドル建て決済を他の通貨(人民元、バーツ)で行うよう起業家・企業と交渉して、FX Inflow/Outflowの状況を分析し、必要な措置を講じることで、ドル相場は徐々に低下し、やがてあるべきレートに到達すると発表した。