民主活動家4人の死刑執行
【政治】民主活動家4人の死刑が執行される

軍事評議会は25日、著名活動家のチョウミンユー氏、国民民主連盟(NLD)の元議員であるピョーゼヤトー氏、フラミョーアウン氏とアウントゥラゾー氏ら4名の死刑を執行した、とミャンマー国営メディアが伝えた。
処刑された状況の詳細は不明だが、7月の23日にヤンゴンのインセイン刑務所で執行されたという。
チョウミンユー氏とピョーゼヤトー氏は「テロ行為」を行ったとして、フラミョーアウン氏、アウントゥラゾー氏は軍事評議会の情報提供者だとされた女性を殺害した罪で、死刑判決を受けていた。
数日前、52歳のチョウミンユー氏と41歳のピョーゼヤトー氏の家族がインセイン刑務所に呼び出されたが、直接会うことはできず、Zoomを通して面会したという。
国民統一政府のモーゾーウー外務省副大臣は、「政治犯の処刑は軍事評議会の権力を維持するための人々への脅迫の一形態とみなしている。これは国際社会の意思に反しているし、ミャンマー国内の状況も悪化させる。」と語った。
チョウミンユー氏はヤンゴン大学で物理学を専攻していた3年生のとき、1988年の蜂起に参加し、1989年~1996、2007年~2012年の間、政治犯として収監されたことがある。
ピョーゼヤトー氏は現在収監中の元指導者アウンサンスーチー氏の側近だった。ヒップホップ・アーティストでもあった彼は昨年11月に、テロ行為を理由に逮捕されていた。
クーデター後、軍事評議会はヤンゴンの6つの管区で戒厳令を宣言し、逮捕された革命家の多くは軍事法廷によって死刑を宣告された。
政治犯支援協会(AAPP)によると、7月22日までチョウミンユー氏、ピョーゼヤトー氏を含め死刑判決を受けた人は117人いる。このうち、18歳未満は2人いるという。
国連を含む国際社会は反発を強めており、違法な政府である軍事評議会にそのような決定を下す権利がないと述べているが、事評議会は死刑執行を継続することを表明している。