軍事評議会、ASEANサミットに招かれず
【政治】軍事評議会、ASEANサミットの「政治的代表」にならず

10月15日、東南アジア諸国連合(ASEAN)は、10月下旬に開催されるASEANサミットにミャンマー代表として軍事評議会議長のミン・アウン・フライン上級大将を招かないことで合意した。
ASEAN外相会議の公式声明が本日(10月16日)発表したところによると、ミャンマーからは「非政治的代表」1名のみがASEANサミットへの出席を認められるとのこと。
ミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官が出席した4月のASEANサミットで採択された、ミャンマーに関する5項目の合意を十分に履行していないと判断された。
この決定は、内政に干渉しないというASEANの方針に沿ってなされたと述べた。
5項目の合意事項は…
1)暴力の即時停止
2)すべての関連組織との紛争解決の交渉
3)ASEAN特使の任命
4)人道的支援の許可
5)特使のミャンマー訪問と関連組織との会談の許可
ブルネイのエルワン・ユソフ第2外相は、8月にASEANの特使に任命され、今月下旬のASEAN首脳会議でミャンマー事情について報告する予定であるが、まだミャンマーを訪問できずにいる。
先週、エルワン・ユソフ氏がミャンマーに行く予定だったが、軍事評議会がスー・チー国家顧問との会談を許可しなかったため、訪問は実現しなかった。
軍事評議会のワナ・マウン・ルウィン外相が、特使は裁判に直面している人々であるスー・チー氏、ウィン・ミン氏、軍事評議会が違法組織として宣言した連邦議会代表委員会(CRPH)、国民統一政府(NUG)、人民防衛隊(PDF)と会うべきではないと語った。
一方、国民統一政府(NUG)がいくつかのASEAN諸国へ、ASEANサミットに招くことを求めたが、ASEAN首脳の間で合意に達しなかった。
軍事評議会は今回のASEAN声明についてまだコメントしていないという。