ミャンマー南部の特別経済特区開発について同管区商工会議所の会長が「ダウェーの再開は困難」と発言。

【経済】ダウェー経済特区、再開の見通し立たず

(2019年9月18日 第982号)

タニンダーリ管区商工会議所は9月 12 日、2013 年に停止されたダウェー経済特区開発計画の再 開は難しいとの考えを明らかにした。
同商工会議所のイェトナイン会長は「100%停止した計画であるため、再開は難しい。現在、関係者 らと相談中だが、現政権時代には再開できないだろう。道路を整備するためにタイと2回交渉してお り、計画再開は道路の状況次第だ」と語った。
ダウェー・ティキー道路整備事業は、タイが 45 億バーツ(=約 159 億円)を投資する。同計画の再 開について、ミャンマー・日本・中国が協議しており、イタリア企業及びタイ企業と土地賃貸契約を締 結予定。同計画の第1フェーズには、タイのカンチャナブリと接続する2車線道路、貯水槽、通信サ ービス、液化天然ガス(LNG)の工場の建設が含まれている。第1フェーズの主なサポーターは中国 と日本であり、費用は 20 億米ドル(=約 2,163 億円)となっている。
(9月 15 日発行/The Myanmar Times 上の記事を再編集)

【編集部所感】

ダウェー経済特区に関して「再開が困難」との新たな情報が発表された。
2013年から計画が停止しており、完全に停止した状態であることから、再開が困難にあると現状について触れられた。その中でも、道路整備事業などは進んでおり、タイや日本が投資することも決まっている。中国も関心を示しているが、そこをタイと日本がなんとか守ろうとしているようにも見える。
ダウェーの立地は、タイ国境からの距離も近く、海へのアクセスも良く、西側諸国への輸出などを考えると、有利な場所に位置している。ミャンマーとしてもタイとしても日本としても進めたい想いはあるが、一度頓挫したこともあり、主導権を握るのは誰か、という点で、なかなか進んでいないのが現状だ。今後の展開を見守りたい。

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