1年分の押収麻薬を焼却−今年は5,400万米ドル相当

 「国際麻薬乱用撲滅デー」の6月26日、全国で押収された麻薬がヤンゴン、マンダレー、シャン州タウンジー都市で焼却処分された。対象となったのは2014年度のもので35種類。末端価格総額は5,400万米ドル(=約57億1,800万円)以上。

 ヤンゴンで焼かれたものは下ビルマで一帯で押収された1,900万ドル(=約19億4,000万円)相当のもの。焼却場所はラインターヤー郡区で焼却処分されたという。

 マンダレー管区では400万ドル(=約4億800万円)相当を、タウンジー市では、3,100万ドル(=約31億6,500万円)相当。

 昨年の総額は1億5,500万ドル(=約158億2,500万円)分だった。裁判所が未採決のものは未焼却。

 「国際麻薬乱用撲滅デー」は1987年に国連の「国際麻薬会議」で制定。ミャンマーでは同日を国際麻薬乱用と違法売買撲滅の日として毎年麻薬の焼却処分を行っている。今年で29回目。

 ミャンマーでの麻薬対策は、1990年以降麻薬撲滅15カ年計画、5カ年計画が実施に移されているが、成果が挙がっているとは言い難い。