ミャンマー政府が、官公庁の建設事業の工期遅れに対して、テコ入れするための方針を発表。
【経済】官公庁の建設事業、10 月から3カ月以内に入札を実施
(2019年9月11日 第979号)
来年度以降は、官公庁の建設事業の入札を3カ月以内に完了させることを連邦議会が決定した。
現在、官公庁の建設事業では、工事の開始が遅れ、工期が守られない事態が多発している。入札、 契約、決算のいずれの分野でも遅延が発生しており、意図的に政府の規定が守られていない例もあ るという。
建設省のチョーリン副大臣は「現状では工事の開始が雨季になり多くの問題が発生している。会計年度の初めに入札を実施できるよう、設計を終わらせるよう予め1年前に通達している。また、予定地 に不法居住者がいる場合は、退去させるよう各省庁、管区、州政府に通達している」と述べている。
(9月8日発行/ 7Day Daily 上の記事を再編集)
【編集部所感】
ミャンマー政府による官公庁の建設事業に対する意識が大きく変わろうとしている。
官公庁の事業に関わらず、ミャンマーでは、工事の開始が遅れたり、工期が遅れることは当たり前のようになっている。雨季に入ると、雨の影響を受けて、各工程が遅れがちになることが1つの原因として挙げられる。
この点について、政府がテコ入れしようと取り組んでいる。2019年度から政府の会計年度が変更となり、乾季への移行の時期と重なる。
計画的に、遅延なく事業を進める事を政府が推進していけば、それらを受注する民間企業の意識も変わっていくだろう。こうした動きは、ミャンマーが国際社会の仲間入りしていく上でも非常に重要。政府は手を緩めることなく、改革に着手していってほしい。
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