銀行協会が金利見直しを政府に要請。融資利息 10%、預金金利 8% の水準への金利減を要請。

【金融】銀行協会、金利減を政府に要請

(2018年1月8日 第725号)

 民間分野の現在の問題を解決するために、融資及び預金の金利を減らすようミャンマー銀行協会が政府へ要請している。
現在、中央銀行は最高融資利息13%、最低預金金利8%と規定しているが、融資利息を 13%から 10%に、預金金利を8%から5%に減らすよう提案しているという。
「融資利息を減らせば、預金金利も減るため非常に繊細な問題だ。しかし、現在の経済状況から銀行金利を減らしても問題ないと専門家は考慮している」とミャンマー商工会議所の会頭ゾーミンウィン氏が話した。
「外国銀行も参入してきているため、現在の金利よりも減らす予定だ」とミャンマー中央銀行の幹部の一人は述べた。
現在、経営者らは国内銀行から融資を得るのは困難なため、国内にある外国銀行の支店から融資を得られるよう要請しているという。
(1月1日発行/The Voice 上の記事を再編集)

【編集部所感】

ミャンマーでは、最高融資利息 13%、最低預金金利 8%と規定されている。そのため、お金を借りたい企業は、担保がある前提にはなるが、13%の融資利息を支払う必要がある。預金金利も8%となっているため、大手行の普通預金の預入金利は軒並み 8.25% 等の高い水準となっている。
この金利の見直しについて、ミャンマー銀行協会が政府に要請している、とのニュースだ。カントリー・リスクはさておき、各銀行の経営を見れば、当然 口座保持者に対する支払い利息は低い方がよく、企業等への貸付利息は高い方がいい。
しかし、あまりにも高く、かつ担保が必要等の条件もあるため、各企業が気楽に借りることはしにくいのが現状だ。
結果的に、経営者は 他国からの資金調達を検討したり、担保がない経営者は、銀行金利より割高の年利24%でもって資金調達を行わざるを得ないのが現状だ。これが各企業の拡大の、阻害要因の1つになっているのも現状だ。
各銀行が協力しながら、国の金融市場をより良い方向に導いていってくれれば、国全体の発展のためにも繋がる。資本主義経済において、決して無視できない 「金融」がうまく回る事を期待したい。

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