空輸指導局がクンチャウンゴン空港を否定。ハンタワディー国際空港計画に関するJICA情報も一部発表。
【経済】クンチャンゴウン郡区の国際空港建設はないと発表
(2017年8月28日 第671号)
空輸指導局は、ヤンゴン管区の南側でアンダマン海と接しているクンチャンゴウン郡区に国際空港 を建設する予定はないと発表した。
8月 23 日、バゴーで行われたハンタワディ空港計画協議会で、同管区政府が行うというクンチャンゴウン空港計画についても話し合われた。同管区政府は 2017 年に同地域に新市街地とともに空港 を建設すると発表していた。
しかし、同局が所有する土地がないことや、ハンタワディ空港計画より建設費用がかかり、空路が国軍の航空演習空域に被るなどの問題があるためクンチャンゴウン空港建設はできないという。
さらにヤンゴン都市開発計画を行っている JICA もヤンゴン市街から遠くない場所への国際空港建設に好意的だ。JICA によるとハンタワディ空港とヤンゴン市街を鉄道もしくは高速道路でつなぐ計 画があるという。
運輸通信省のタンシンマウン大臣によると、ミャンマー政府は同空港建設業者として JGC ヨンナム CAI 協会を選び、日本からの ODA を受けて建設されるという。
(8月 25 日発行/7Day Daily 上の記事を再編集)
【編集部所感】
2ヶ月ほど前に、ヤンゴン管区長が「クンチャンゴン国際計画」に関して触れたことがあった。(ヤンゴン市内から南西に40kmのクンチャンゴウンに、アメリカの支援で新空港構想、とヤンゴン管区首相が発表)
この発表に対して、空輸指導局が「予定はない」と発表した格好だ。ヤンゴンから北のエリアで計画が進むハンタワディ国際空港に関する会議の中で議題に触れられたようだ。またハンタワディ国際空港とヤンゴン市街を結ぶ、高速道路や鉄道に関する計画についてもJICAから意見が出たようで、今後のハンタワディ国際空港計画の進展についても楽しみである。
ヤンゴン南西部のクンチャンゴン空港の計画はなし。ハンタワディ国際空港が一歩前進といった感じだろうか。一見関連のなさそうな情報からも、情報を追っていくことで、様々な事が見えてくるのが今のミャンマーだ。
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