ミャンマーの製造業PMIが過去最低。チャット安の影響で原料費が高騰、最低賃金引き上げの影響も。
【経済】ミャンマーの製造業 PMI、過去最低に
(2018年9月10日 第827号)
日本経済新聞社が発表した8月のミャンマーの製造業 PMI(購買担当者景気指数)が、前 月より 1.5 ポイント低い 46.4 となった。2015 年 12 月から開始した調査期間の中で最低指数となり、製造業の業績低下が示唆されている。需要の低下、原材料不足、輸入価格の上昇が原因だという。
ドル高の影響で発注量が著しく減少した上、原材料と販売価格は史上最高となった。製造費が上昇した分を消費者に負担させているため、物価の高騰が続いているという。
製造量低下の結果、雇用率や作業量の減少が 2016 年7月から続いている。さらに需要低下の影響で予約注文が 2016 年9月から著しく減少しているという。
同指数は英金融情報・調査会社の IHS マークイットが算出し、日本経済新聞社が発表している。
(9月5日発行/The Daily Eleven 上の記事を再編集)
【編集部所感】
ミャンマーの製造業PMIが 46.4ポイントで、2015年12月の調査開始以来、最低の水準となっていることがわかった。
ここ数ヶ月で、ミャンマーチャットは米ドルに対して大きくチャット安となっており、国内で製造できる製品が少なく、様々な原料を輸入に頼るミャンマーでは、物価の上昇があらゆる面で発生している。ガソリン価格やIT関連製品など、海外からの輸入品の値段が真っ先にあがった。チャット安が急激に進んでから2ヶ月ほど高止まりの状況にあり、その影響は製造業にも派生している。
製造業にとっては、5月の最低賃金引き上げ、チャット安による原料価格値上げと苦しい状況が続いている。
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