NUG、デジタル通貨を導入

【金融】NUG、デジタル通貨を導入

写真ーNUG Pay Facebook

 NUG(国民統一政府)は軍事評議会がコントロールしている通貨システムへの依存を解消するため、デジタルミャンマーチャット(DMKK)とモバイル決済ネットワーク(NUG Pay)を来月中に利用できるようにするという。

 NUG Payを利用するためにはインターネットが必要で、現在はアンドロイド携帯でのみ利用可能だが、iOS携帯にもできるだけ早く対応する予定だという。

 このデジタル通貨は、国内外で利用でき、通貨を安定させるため発行額に相当する米ドルがNUG銀行口座に預けられている。

 ブロックチェーンベースのデジタルミャンマーチャットは、NUGがお金を発行する形で、ほかのデジタル通貨である暗号通貨と接続していないことから、価格変動もないため、安定した通貨である。

 当初は1,000の代理店と10,000台のモバイルウォレットで運営される予定。トップアップは代理店を通じてでき、プリペイドカードでのトップアップも計画されているとのこと。

 口座を開設する際、3,000チャットが口座開設手数料として差し引かれ、7,000チャットが残る。1年間手数料なしで、回数、金額ともに無制限で利用できるという。

 NUG Payはミャンマー、タイ、シンガポール、韓国、オーストラリア、英国、米国およびヨーロッパ諸国で利用でき、出金・入金、外国為替、宝くじの購入や革命組織への資金提供もできる。

 NUG Payの導入が発表されたあと、軍事評議会のコントロール下にある中央銀行は、この不正決済システムは消費者に大きな損失をもたらす可能性があり、使用すれば訴追されると発表した。