世界遺産登録を目指すバガンの空港、東南アジア初のグリーン空港へ

【インフラ】ニャウンウー空港をグリーン空港へ

(2018年5月25日 第781号)

 運輸・通信省のウィンカン理事長官は、バガン近郊のニャウンウー空港を東南アジアで最初のグリーン空港として、国際協力機構(JICA)の援助を受けて建設することを発表した。
グリーン空港とは、旅客機の燃料をガソリンやディーゼルではなく、太陽光を動力として使用する環境に優しい空港のこと。空港拡張のために、8エーカー(=約 32.51ヘクタール)の農地を入手する必要があり、地方政府と民衆で話し合いを行い、民衆から反対意見が出た場合は計画を中止すると いう。
同省は、宗教・文化省、天然資源・環境保全省と協力し、計画を進めていくという。
(5月 23 日発行/7Day Daily 上の記事を再編集)

【編集部所感】

世界遺産登録を目指すバガンにある空港、ニャウンウー空港を、東南アジア初の グリーン空港にする、とのこと。
グリーン空港という言葉に馴染みは薄いが、環境に配慮した空港の事だという。それに対して、JICAが滑走路の建設などの支援も行なうとのこと。
8エーカーの土地を入手するところから、当プロジェクトは動くため、土地の回収が難しい場合は中止になる、とのこと。バガンは観光地として、世界中から注目を浴びており、飛行機で当地を訪れる人(訪れたい人)は増えている。しかし、空港のキャパシティーの問題等もあり、その数に限りはあり、国際線の就航等はできないのが現状だ。そのためにも、今回のプロジェクトが動き出したのだ。
とはいえ、JICAは、過去に バガンを走らせる無料バスを運営したが、地元民の反対を受けて、すぐに中止になった経緯もある。ミャンマー随一の観光地が発展する事は望みつつも、地元民の想いにも配慮が必要だ。
当プロジェクトでは、環境への配慮が強く重視されているため、大きな反対は避けられそうな気もするが、、、ヤンゴン郊外のハンタワディ国際空港プロジェクトも、なかなか前進していないが、東南アジア初のグリーン空港、ニャウンウー空港プロジェクトは、無事に着工にいたるのだろうか。乗り越えるべき壁はまだまだ多そうだ。

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