ヤンゴンでオフィス賃料が下落し、落ち着きつつある。ピーク時の半分近い、1平米 40〜50ドル程度に。

【経済】オフィス供給増で賃貸料下落

(2017年11月8日 第702号)

2017 年9月末時点のヤンゴン市内の事務所の総面積は、約 32 万平方メートルあり、建築中の物件 が完成すれば 35 万平方メートルになり、昨年対比 22%増だという。オフィス供給増で賃貸料が下落 している。
現在、1カ月1平方メートルの賃料は、40~50 米ドル(=約 4,550~5,690 円)で、コリアーズ・インタ ーナショナルは、来年には9%ほど価格が値下がると予想している。 現在物件の 70%が賃貸されている。
今年末までには、マヤンゴン・カマユ・サンヂャウン群区にも新 しいオフィスビルが完成する予定。ヤンゴン駅のヨーマ・セントラル開発計画にもレンタルオフィスが 開設される。3年以内に 37 万平方メートルまで増える見込み。
(11 月3日発行/The Daily Eleven 上の記事を再編集)

【編集部所感】

ヤンゴンでオフィス賃料が値下がり中。不動産仲介業や不動産オーナーにとっては痛手だが、会社を経営する多くの人にとってはありがたい傾向である。
ミャンマーよりも発展しているタイ・バンコクやベトナム・ホーチミン、カンボジア・プノンペンなどの都市に比べ、ヤンゴンのオフィス賃料の方が高い。1番 高騰していた時期には、シンガポールや香港よりも家賃が高い、と言われていたほどだ。この金額でも、近隣諸国に比べれば、割高ではあるが、ようやく落ち着きを見せつつある。
少し落ち着きはじめ、1平米 40〜50米ドル/月 程度に下落しているようだ。最も高い時期の半分以下になりつつある。
以前の高騰の原因は、需要が供給を大幅に上回っていたことにあるが、ここに来てようやく供給量が追いつき、価格が落ち着いてきたようだ。数年前には、いつ落ちるのだろうか、と思っていたが、ついに落ち着き始めたようだ。
それでも、まだまだ賃料は高いのが現状。さらに価格が落ち着くべき水準まで落ち、投資しやすい環境が整っていくことで、外国投資が増えることを期待したい。

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