債務不履行による不動産差し押さえ件数が対前年 倍近くに急増。それに伴い不動産価格、下落の兆しも。
【金融】債務不履行による不動産差し押さえが急増
(2019年9月4日 第976号)
民間銀行から融資を受けた企業が債務不履行に陥り、不動産を差し押さえられるケースが急増し ていることがわかった。
不動産業界関係者によると、差し押さえとなった多くの不動産が競売にかけられ、それにより市場 価格の下落も起きている。昨年までは年間 5,000 件程度だった不動産競売は、今年に入って倍以上 に増加しているという。
銀行は、債務不履行となった借入者がいる場合、担保である不動産の競売申し立て手続きを裁判 所で行う。また、不動産の購入を希望する人が銀行に直接連絡し、購入の交渉を行うケースもある。
(8月 30 日発行/The Voice 上の記事を再編集)
【編集部所感】
ミャンマーの景気状況が見える報道。ミャンマーでは融資を受ける際、不動産などの担保が必要となるが、不動産を差し押さえられた後、競売に掛けられた不動産の数が、倍以上に増えているとのこと。
単純に、数年前から不動産を担保に融資を受ける企業の数自体が増えたことも背後にはあるだろう。また、そもそも金利の高さの影響もあるだろうし、銀行のオペレーション改善が進み以前にはやり過ごしてきた案件をきっちり追いかけている事も影響しているかもしれない。
いずれにしても、多くの企業が借りたお金を返せない状況にあり、その事により、市場価格下落も起きている、とのこと。ここ数年、需要過多を原因として、異常な高騰が進んだ業界だけに、徐々にあるべき水準に落ち着こうとしているようにも感じる。次の一手を見据えず、その状況にあぐらをかいてきた不動産・建設業界の関係者は、厳しい状況に置かれそうだ。
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