ミャンマー企業を対象にした調査で「2018年が一番不況」との調査結果。確かに 看板の空きも増えている。

【経済】2018 年は一番不況、ミャンマー企業景況感調査で

(2018年6月1日 第784号)

 商工会議所連盟のミャンマー企業景況感調査(Myanmar Business Sentiment Survey)によると、3 年前からミャンマーの景気は後退し続けており、2018 年は一番不況になっていることが分かった。商工会議所連盟国内企業発展委員会と MMRD社の協力で同調査が実施された。
同調査によると、2016 年に第4位だった納税は 2018 年に1位となり、調査対象者の多くが 12 カ月以内に自分の企業が進歩すると信じる信頼性が減ってきており、納税はその原因の一つとなっている。2016 年と 2017 年はミャンマー通貨の問題が1位だった。
経済回復のため政府として尽力しなければならない4つのことは税金額、通貨と銀行とチャット安、制度不安定対策、貿易関連規則などの分野である。業者らの自分の企業進歩に対し信頼性が減少してきている主な原因は高い税金額と違法に輸入された商品があるため市場競争できないことである。商工会議所連盟は景気回復を目指して5月26日と27日にB4BInsights フォーラムを開催した。
(5月 29 日発行/The Daily Eleven 上の記事を再編集)

【編集部所感】

「2018年のミャンマーは一番の不況」と、ミャンマー滞在者にとってはどこか面白くない調査結果が出たようだ。
ミャンマー企業を対象に、商工会議所とリサーチ機関が調査をしたところ、景気が後退している、と考えている企業が多い、とのこと。その理由が 「納税」。日本では、納税は義務であるが、ミャンマーではその認識が薄いのかもしれない。
通貨の安定が過去に最も問題視されていたが、その点は、少し前進した印象を受ける。まだまだ着手すべき点は多いが、確実に 前進している印象は受けているが、ミャンマー企業にとっては、そうは映ってないようだ。
町中の看板はすべて埋まっていたが、最近では広告会社が広告主を募集する看板化している(クライアントがついてない、いわば空きスペース化している)光景も多く目にする。(値段設定の問題もありそうだが、、)
外国企業がビジネスをしやすくなっている、ということは、参入障壁が下がったことで、ミャンマー企業から見れば「競合が増えている」ということ。ミャンマー企業の利益が減っている可能性は高い。それがこの結果なのかもしれない。
ただのパイの奪い合いにならないよう、全体でパイが大きくなっていくような形が実現できれば、と感じる。
ミャンマー企業から見れば、今が最も不況との景況感は、いつ脱するのだろうか。8月の会社法施行開始が起爆剤になればいいのだが。

=
ミャンマー現地より、最新情報を週3回(月300本)配信。

配信本数No.1 の ミャンマーエクスプレス1週間無料購読は下記より
 
【配信元】
日本語・英語・ミャンマー語翻訳のプロフェッショナル
ココライズ・ジャパン/KOKORIZE Myanmar
翻訳の依頼もお受けしております!