ミャンマー第2の都市マンダレーが東南アジア未来のスマートシティ10都市に選出。IoTやドローンも活用し、25年計画で都市開発中。

【社会】東南アジア未来のスマートシティ 10 都市にマンダレー

(2018年10月29日 第847号)

※写真は、マンダレー市内の商業施設 ミンガラーマンダレー

インターネットサイト「CIO Asia」が掲載した東南アジアにおける未来のスマートシティ 10 都市のひと つにマンダレーが選ばれた。マンダレーの他にはシンガポール、ベトナムのハノイとダナン、インドネ シアのジャカルタとマカッサル、マレーシアのクアラルンプール、タイのプーケットとバンコク、フィリピ ンのニュークラークが選ばれた。フィリピンのニュークラーク以外は、第 32 回アセアン首脳会議で草案が公表されたアセアン・スマートシティ・ネットワーク・イニシアティブ(ASCN)にも参加している。
マンダレーは最後の王朝が首都を置いた都市であり、ヤンゴンに次ぐ 125 万人が生活している。マ ンダレー市開発委員会(MCDC)と定住・住宅開発局(DHSHD)は、都市開発 25 年プロジェクトを計画し、清潔で整った都市開発を目指している。同プロジェクトにおいては、水道と廃棄物処理の改善に向けてアジア開発銀行(ADB)とフランス開発庁(AFD)が技術および財政支援を提供している。また、廃棄物と二酸化炭素排出の削減に関しては国連環境計画(UNEP)の国際環境技術センター (IETC)も技術支援を行なっている。各分野においては IoT やドローンを利用した管理の自動化が計画されており、同サイトによるとマンダレー市のスマートシティ担当者イエミャットゥー氏はインフラ整備をスマートシティ実現に向けた課題として指摘しているという。
(10 月 23 日発行/The Daily Eleven 上の記事を再編集)

【編集部所感】

東南アジアにおける未来のスマートシティ 10都市に、ミャンマーのマンダレーが選ばれた。ミャンマー最大の経済都市はヤンゴンだが、今回選ばれたのは、第2の都市マンダレーだ。他に選ばれた都市をみると、各国最大の都市がほとんど。
マンダレー市が選ばれた理由には、アジア開発銀行やフランス開発庁が技術提供を行なうなど、25年プロジェクトにより、スマートシティ実現に向けて動いている事が挙げられている。IoTやドローンなどの技術を導入しながら、都市開発計画が進められているようだ。スマートシティ担当者も配置されているなど、その本気性が伺える。
国が長らく閉ざされていた間に、世界各国は次々と新たな技術を導入して発展を遂げていった。突然の開国により、眠りから覚めたミャンマーは、各国の順を追うような発展をすっ飛ばして、最新技術を導入することが可能だ。モバイル通信網の整備がいい例で、3G回線の整備すら ままならなかった状況からたったの3年で4G回線が利用できるほどに整備が進んでいる。
通信環境が整ったことで、IoTなどの技術を活かす環境も整った。25年後には、ヤンゴン以上にマンダレーの方が、進んだ都市になっている可能性もあるのだ。

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