ミャンマー政府は、ユニコード化に本腰。携帯電話の輸入は、ユニコードが使用できるもの限定に。
【通信】ユニコード使用の携帯電話のみ輸入許可へ
(2018年7月30日 第809号)
通信局は、携帯電話の輸入業者に対して、Unicode(ユニコード)をサポートする端末のみを輸入す るよう指導した。同局によると、現在導入が進められている e-Government(電子政府)の方針に則るも ので、国際的な標準に従った手法が求められているという。
国際的にはユニコードによる入力方式の使用に統一されているのが一般的だが、ミャンマー国内 では、Zawgyi(ゾージー)系の入力方式が広く使用されている。ユニコードへの統一にあたっては、 ゾージー系使用者の利便性への配慮も重要とされている。
(7月 25 日発行/The Daily Eleven 上の記事を再編集)
【編集部所感】
ミャンマー政府は、Unicode化に向けて、ついに本格的に稼動を開始した。現在、市場に出回る携帯電話からテコ入れしようとの考えのようだ。
ミャンマー国内では、国際的なユニコードによる入力方式ではなく、Zawgyi(ゾージー)という入力方式が一般的になっており、広く利用されている。ユーザーの多くは、スマートフォンに Zawgyiキーボードアプリを入れて、文字入力時にはZawgyiキーボードを利用するのが一般的だ。Zawgyiで入力した文字は、国際基準のユニコードとは異なった表示がなされる。
Google等で、Zawgyi入力をして検索してもヒットしないため、Google検索の利用は少なく、検索する人も英語のみで対応しているのがほとんど。そのため、多くの企業はZawgyiが表示されるfacebookを利用しているのが現状だ。
Zawgyiフォントの台頭がミャンマーのウェブサービスに歪みを与えているともいえる。とはいえ、多くのユーザーが利用しているのは、Zawgyi。その移行過程には様々なトラブルも発生するだろう。
しかし、ユニコード化されていけば、ウェブ関連ビジネスもさらに一段と伸びていく事は間違いない。いつ頃になるだろうか。。
=
ミャンマー現地より、最新情報を週3回(月300本)配信。